知っておきたい!家庭の感染と予防

エムポックス(サル痘)

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エムポックス(サル痘)ウイルス感染症とは?

エムポックス(サル痘)は人や動物の間で感染を引き起こす感染症です。
潜伏期間は5~21 日(通常7~14 日)とされ、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5 日続き、その後発疹が出現します。発疹は典型的には顔から始まり、体幹部へと広がります。また皮膚だけでなく、口腔、陰部の粘膜、結膜や角膜にも生じることがあります。発症から2~4 週間で治癒すると言われています。エムポックス(サル痘)の多くは軽症で自然に回復します。
なお、小児や妊婦、免疫不全者においては重症化リスクが高いとされいています。

エムポックス(サル痘)ウイルスとは?

大きく分けてコンゴ盆地系統群と西アフリカ系統群の2系統が知られています。コンゴ盆地系統群は致死率が約10%、基本再生産数R0 が0.6-1.0 であるのに対し、西アフリカ系統群は致死率が約1%と低く、基本再生産数もコンゴ盆地系統群と比較して低いと推定されています。2022年8月に流行したエムポックス(サル痘)ウイルスは、致死率および基本再生産数の低い西アフリカ系統群であることが分かっています。

エムポックス(サル痘)ウイルスは「エンベローブウイルス」

ウイルスはその構造からエンベロープ(脂質性の膜)のあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられる。
エンベロープウイルスは、アルコール消毒剤によりダメージを受けやすい。

インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、エイズウイルスなど。

感染を拡大させないため、対策しましょう

感染経路

(1)ウイルスを保有するげっ歯類などの動物との接触による感染と、(2)人と人との感染が知られています。
特に(2)の人と人とでの感染が問題となっていますが、まだはっきりとした感染メカニズムはわかっていません。体液や粘膜同士の濃厚接触による感染が原因にあげられていますが、現在流行している事例に関しては、感染者に見られた病変の部位などから性的接触に伴う伝播があった可能性が指摘されています。また、過去にはリネン類を介した医療従事者の感染の報告があり、感染した人の体液・皮膚病変を介した接触感染があると考えられています。なお、飛沫感染もあるとされていますが、感染した人と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合に初めて感染が成立すると考えられており、新型コロナウイルスのような飛沫感染様式とは異なります。

感染対策

日常生活における感染リスクは低いと言われていますが、日々の感染対策を変わらず実施しましょう。

こまめに石けんと流水の手洗いまたはアルコール手指消毒剤を用いた手指消毒を行い、手を清潔に保ちます。石けんと流水の日常的な手洗いだけでは落としきれずに残ったウイルスや細菌を除去するために、さらにアルコール手指消毒を行うことも有効です。しっかり手洗い・消毒し、感染をストップさせましょう。
また、施設等で不特定多数の方が頻繁に触れる箇所は、アルコール消毒等を定期的に行いましょう。

手洗いや消毒を繰り返すと、皮脂や保湿成分が洗い流されてしまい、手荒れを起こす恐れがありますので、ハンドケアも大切です。手荒れが悪化しひび割れなどを起こすと、バリア機能が失われ、菌が傷に入り込んでしまう可能性もあるので、こまめな保湿を心がけましょう。

他のウイルスと比較して飛沫での感染は少ないとされていますが、咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
マスクには、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。

感染した方が使用したリネン類から感染した報告があることから、使用したリネン類や衣類は手袋などを着用して直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手指衛生を徹底しましょう。感染した方が触れた箇所はアルコール消毒等を行うようにしましょう。

エムポックス(サル痘)ウイルス感染症かな?と思ったら

以下の情報ページなどを参照し、対応してください。

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手指消毒

感染症の多くは、菌やウイルスに汚染された手指を介して伝播するとされています。 そのため、飛沫や手指を介して感染すると考えられるため、十分な手洗いと手指消毒が大切です。手洗いと手指消毒を徹底しましょう。

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健康管理

外から帰った後や空気が乾燥している時など、うがい・マスク着用の習慣を持ち、健康管理に努めましょう。

環境の清掃

家庭内感染を防ぐために、"手"がよく触れる場所などは、こまめに洗浄・除菌を行いましょう。