知っておきたい!家庭の感染と予防

咽頭結膜熱(プール熱)

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咽頭結膜熱(プール熱)とは?

咽頭結膜熱(プール熱)は、「アデノウイルス」が原因で、プールの水を介してヒトからヒトへ流行が拡大することが多いので、プール熱とも呼ばれています。
年間を通して発生しますが、主に6月末頃から夏季にかけて流行します。

咽頭結膜熱(プール熱)の特徴

  • 6月末から夏季にかけて流行
  • プールの水を介して感染する

子どもの三大夏風邪に注意!

夏になると子どもを中心に患者数が増える感染症が、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」。"子どもの三大夏風邪"と呼ばれたりもしますが、例年6月から8月にかけてそれぞれの流行がピークを迎えますので、特徴や注意点を確認し、事前の感染対策に備えましょう。

手足口病 ヘルパンギーナ 咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルスは、「ノンエンベロープウイルス」

「ノンエンベロープウイルス」はアルコール消毒剤や熱に対する抵抗力が高いことで知られていますが、最近ではノンエンベロープウイルスにも有効な新しい「酸性アルコール消毒剤」が開発されています。

代表的なウイルス
ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、アデノウイルスなど。

どんな症状?

潜伏期間は、2〜14日。
咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、39℃前後の発熱が数日から1週間続く症状から、「咽頭結膜熱」と呼ばれています。 頭痛をはじめ、食欲不振が3〜7日続くこともあり、眼の症状としては、目が充血し、涙が多くなり、まぶしがることがあります。

  • 潜伏期間は2〜14日
  • 咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、
     39℃前後の発熱(数日〜1週間)
  • 頭痛、食欲不振が3〜7日続く
  • 目やに、涙が多くなる、まぶしがる

かかってしまった時の対処法

アデノウイルスに対する特効薬はありませんが、のどの痛みにはうがいや鎮痛薬を。また、目やにや結膜炎(充血)には抗生剤やステロイドの点眼薬を使い、眼のかゆみが強い時には、抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を処方されることがあります。
のどに痛みがあるので、オレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、のどごしの良い少し冷たい飲みものがおすすめです。(例えば、麦茶や牛乳、冷めたスープなど)
食べものは、刺激が少なくかまずに飲み込めるものにしましょう。(例えば、ゼリーやプリン、冷めたおじや、豆腐など)

  • 刺激のあるものは避けて、のどごしの良い冷たい飲みものを与えましょう
  • かまずに飲みこめる、刺激の少ない食べものを与えましょう

主な症状(発熱、のどのはれ、眼の充血)が消えてから2日を経過するまで、登園登校は控えましょう。

感染を拡大させないため、対策しましょう

咽頭結膜熱(プール熱)は、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する「飛沫感染」と、目やになどが感染源になるため、タオルの共用や手指を介した「接触感染」によって感染します。また、塩素消毒が不十分なプールに入ることでも感染が起こります。

  • しっかり手洗い・消毒し、
    感染をストップさせましょう!
  • マスクでしっかり予防しましょう。

予防・二次感染予防

咽頭(のど)から2週間、便から30日間ウイルスが排出されますので、おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が広がります。そのため、おむつの取扱いにも十分に注意して、おむつ交換後の流水・石けんによる手洗いの実施が重要です。

また、目やにが感染源となるため、ハンカチやタオルではなく、ティッシュなどの使い捨てのものでふき取ってすぐ捨てましょう。さらにタオルなどは、家族と別のものを使うようにしましょう。

ウイルスは熱や有効な消毒剤で不活化されますが、目やにや唾液がたくさん付着したタオルは、洗濯機で洗剤を使用して洗っても感染する場合があるので、分けて洗うことをおすすめします。

症状がでている人や発病して日の浅い人の感染力は強いので、入浴の順番を最後にするといった心配りも感染拡大予防に役立ちます。

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手指消毒

咽頭結膜熱(プール熱)は、飛沫や手指を介して感染するので、十分な手洗いと手指消毒が大切です。また、回復後も便にウイルスが排出されているので、トイレ後やおむつ交換後は手洗いと手指消毒を徹底しましょう。

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健康管理

外から帰った後や空気が乾燥している時など、うがい・マスク着用の習慣を持ち、予防に努めましょう。

環境の清掃

家庭内感染を防ぐために、"手"がよく触れる場所などは、こまめに洗浄・除菌を行いましょう。