知っておきたい!家庭の感染と予防

サルモネラ菌

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どこにいるの?

潜伏場所

サルモネラは、人をはじめ、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息していている細菌。保菌しているネズミ・ハエ・ゴキブリや、犬・猫・カメなどの「ペット」からの感染にも注意が必要です。

・人や家畜の腸内、川や下水に生息

人や家畜の腸内だけでなく、川に生息している"ウナギ"や"スッポン"などもサルモネラ汚染の可能性があるので、蒲焼などの食品にも注意が必要です。

・ペットが保菌していることも

ペットから感染することがあるため、ペットに触れた後はしっかり手洗い・消毒をしましょう。

原因となる食品

  • 牛、豚、鶏などの「食肉」。「卵」。
  • 感染者が調理する過程で"手"を介して「二次汚染された食品」。

生卵(卵がけご飯が多い)が原因のサルモネラによる食中毒で子どもが死亡した事例があるため、賞味期限を過ぎた卵は生で食べないこと!また、乳幼児や高齢者、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方などはしっかり加熱調理しましょう。

卵の賞味期限は「安心して生食できる」期間です。期限を過ぎた卵は加熱調理(70℃ 1分以上、他の食材と混じる場合は75℃ 1分以上)してください。ただし、保存(常温保存等)の状態によっては腐敗確認し廃棄した方が安心です。

菌の特徴

菌の特徴

  • 少量の菌でも食中毒を発症する。
  • 乾燥に強い性質がある。

主な症状

吐き気・腹痛(下腹部)・38℃前後の発熱・下痢など。 (重症の場合、致死率0.2〜0.5%)
長期にわたり保菌者となることもあります。

潜伏期間

6〜72時間。

食中毒の3原則を把握しよう

「つけない!」ことが、もっとも重要!菌がゼロであれば増殖しないので、つけなければ食中毒は起きません。

つけない!

手の洗浄・消毒の徹底

手にはさまざまな菌やウイルスが付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを家庭では食べものにつけないように、次のような時は必ず手を洗いましょう。

  • 調理を始める前
  • 生の肉や魚、卵を取り扱う前後
  • 食卓につく前
  • 残った食品を扱う前

増やさない!

迅速な調理・提供と低温保存

細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。 食べものについた菌を増やさないためには低温で保存することが重要。肉や肉や魚などの生鮮食品などは購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れ、迅速な調理と提供を心がけましょう。
※冷蔵庫に入れても菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べましょう。

やっつける!

加熱処理

ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安心。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
鶏肉のサルモネラ汚染率は20〜30%と言われていますので、特に鶏肉や卵は十分に加熱調理しましょう。
※中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。