知っておきたい!家庭の感染と予防

黄色ブドウ球菌

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どこにいるの?

潜伏場所

黄色ブドウ球菌は、人や動物の傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指・鼻・のど・耳・皮ふなどに広く生息。健康な人の20〜30%が保菌していると言われています。

手の傷口や手荒れの部分に潜んでいます!

手の傷や手荒れの部分には、通常よりも多くの黄色ブドウ球菌が存在する可能性が高いため、手の状態がよくない時は素手で加熱後の食品や調理器具に触れないように気をつけましょう。("お箸"や"トング"を使いましょう)

原因となる食品

あらゆる食品が原因となりますが、特におにぎり・弁当・サンドイッチ・ケーキなどの
素手で扱う「手づくり食品」
ほとんどの場合、調理する人の"手"を介して食品が菌に汚染されることが多いです。

おにぎりやサンドイッチを作る時は、"ラップ"や使い捨ての"調理用手袋"を使い、直接素手で触れないようにしましょう。

菌の特徴

菌の特徴

黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する時、熱・乾燥・胃酸・消化酵素に強い「エンテロトキシン」という毒素をつくる。

毒素は加熱では破壊できないため、残った調理済食品の再加熱利用は避けましょう。

主な症状

主な症状は、激しい吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など。

潜伏期間

30分〜6時間。

食中毒の3原則を把握しよう

「つけない!」ことが、もっとも重要!菌がゼロであれば増殖しないので、つけなければ食中毒は起きません。

つけない!

手の洗浄・消毒の徹底

手にはさまざまな菌やウイルスが付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを家庭では食べものにつけないように、次のような時は必ず手を洗いましょう。

  • 調理を始める前
  • 生の肉や魚、卵を取り扱う前後
  • 食卓につく前
  • 残った食品を扱う前

増やさない!

迅速な調理・提供と低温保存

細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
食べものについた菌を増やさないためには低温で保存することが重要。肉や魚などの生鮮食品などは購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れ、迅速な調理と提供を心がけましょう。
※冷蔵庫に入れても菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べましょう。

やっつける!

加熱処理

ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安心。
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
※中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。
※黄色ブドウ球菌は、熱に強く、加熱では破壊できない毒素(エンテロトキシン)を作るため、残った調理済み食品の再加熱利用は避けましょう。